印象に残ったことは👇
カモミール ローマンは、通経作用(月経を促進する作用のこと)があるから、妊婦さんは使わないようにとのこと…!!精油の力を上手に使って妊婦にマッサージを施し、分娩の促進やリラックスに役立てている産婦人科や助産院もある。

カモミール ローマン と ローマン カモミール ローマンが前に来るのと、後ろに来るのとで、違和感を感じてネット検索したけど… ヒットせず…おそらく、意味はなく、同じものみたいですね…(≧▽≦)
植物としての特徴
地面を這うように育つ多年草で、かわいらしく可憐な白と黄色の花を一面に咲かせて人々を楽しませるカモミール ローマン。「香りの芝生」とも呼ばれます。また、ギリシャ語で「地面のリンゴ」と呼ばれるのは、リンゴのような香りがすることからきています。根っこは強く、生命力の強い植物です。「植物のお医者さん」という名も持ち、周囲の草花にもよい影響を与えるコンパニオン プランツとしても有用されています。
精油の特徴
本当に質の良いカモミール ローマンはリンゴのようなフルーティーな香りがします。エステルの含有量が多いカモミール ローマンは変質もしやすいので、管理は注意が必要です。特に湿度が高いところには置かないようにしましょう。
精油の安全性
通経作用があるため、妊娠中の使用はできません。*通経作用とは月経を促進する作用のこと。キク科アレルギーの人は注意。

主な成分(効能)
- アンゲリカ酸イソアミル・・・36.58%
- 鎮静作用、抗けいれん作用、抗炎症作用
- アンゲリカ酸イソブチル・・・16.9%
- 通経作用、食欲増進作用
- アンゲリカ酸メチル・・・8.79%
- イソブチル酸イソアミル・・・5.34%
- その他
カモミールローマンは、エステル類を豊かに含むのが特徴です。カモミールローマン特有のエステルで、クオリティーの高いカモミールローマンは瓶の蓋を開けたとたん、甘いフルーティーな心地の良い香りがします。カモミールローマンが嫌い、苦手という方には、本当に質の良いカモミールローマンに出会っていない可能性があります。カモミールローマンは、成分からもわかるように、エステルが豊富な分、劣化もしやすいため、湿度の高いところなどに保管するのは避けたいです。すぐに香りが変質してしまいます。カモミールローマンの特殊なエステルは、緊張ストレスによって起こる様々なトラブルを鎮めます。エステルによる鎮痛も得意ですが、ずきずきとした鋭い痛みよりも、ズドーンと重くのしかかる痛みをとるのが得意です。それがストレスからきているものなら、なおさら得意です。頭痛や生理痛など、鋭い痛みと鈍痛が混ざったような複雑な痛みには、鋭い痛みが得意なラベンダーとのブレンドを用いると良いでしょう。
精神的なアプローチ・・・傷ついた心をなぐさめる
言いたいことを言えずに我慢しているときや、不安や怒りで首が固くなったり体調が悪くなったりしたときに。柔らかなベールで包むように気持ちをやさしくなぐさめます。自律神経を安定させることで、心身のバランスを調整。なぜか子供が落ち着かない、むずかるというときには、芳香浴を試してみましょう。

身体的アプローチ・・・胃痛の緩和や月経トラブルに
神経を鎮静させる作用が強いため、胃の痛みや過敏性腸症候群のケアにむきます。ペパーミントのブレンドもおすすめ。月経前症候群によるむくみには、サンダルウッドなどとブレンドを。ちんけい作用(けいれんを鎮める作用のこと)があり、月経痛の緩和にも役立ちます。クラリセージなどブレンドの相性が良い精油が多いのも特徴です。
肌へのアプローチ・・・あらゆる肌質に 髪のコシもアップ
乾燥肌、敏感肌、脂性肌、老化肌などすべての肌質に使えます。皮膚に起きた炎症のケアにも効果的。乾燥してかゆみがある時にはカレンデュラ油との組み合わせがおすすめです。頭皮の皮脂のバランスをとり、すこやかに保つため、髪のコシを出す働きも。無香料シャンプーに入れて使います。
利用の仕方
- 主な使用法・・・芳香浴・沐浴・ボディートリートメント・スキンケア・ヘアケア
- 単体での活用例・・・沐浴に2~3滴、眠れないときにはディフューザーで2~3滴。
- ブレンドアドバイス・・・香りが強いので、柑橘系など軽い香りと合わせる時は1対3くらいで。ゆったりとしたいときはベースノートと合わせると深くリラックスできる。
- ブレンド例・・・
- カモミール ローマン1滴 + オレンジ・スイート3滴 → 明るい甘さのある香り
- カモミール ローマン1滴 + ベチバー1滴 → 深く甘いリラックスをもたらす

おすすめ活用法
カモミール ローマンは作用が穏やかなので、女性や子供をやさしくいやします。月経前や更年期のケア、子供のかんしゃく、就寝時のむずがりなどに活用してください。子供の腹痛や歯の生え変わり時の違和感も和らげるでしょう。
- 生理不順・・・血行を促進し不調にアプローチ
- 腹部にオイルを1滴塗り、温かいタオルをのせて温湿布をします。生理痛を和らげる働きも。
- 口内炎・・・粘膜の炎症を抑えて、痛みをやわらげる
- オイル1滴を患部に塗ります。または120㎖の水にオイルを1,2滴入れて少量ずつ口に含み、患部に染み渡るようにしたら吐き出します。
カモミールにピッタリな人は…
「尽くすことが喜び」無条件の愛にあふれた母。カモミール ローマンのイメージは、ずばり愛情にあふれたお母さん。周囲の植物の育成を助ける「コンパニオンプランツ」としても知られ、弱った植物の近くに植えることで元気を取り戻させたり、自らにアブラムシを引き寄せてほかの植物を守ったりする力があります。自分の周囲を幸せにするために尽くし、その成長を見守ってくれるような温かい心の持ち主です。小さなお子様を持つお母さんは、特に一人目の子供である場合、母親になる自分と今まで生きてきた女性としての自分とのバランスを失い、ときに精神的なバランスを崩してしまうことがあります。そんな女性たちにトリートメントとして使うのがカモミール ローマンです。母親としての自分を肯定し、女性としての自分もどちらも肯定してくれ、自信を与えながらも「そのままでいいのよ」とそっとささやき、見守ってくれるような愛にあふれた香りです。温かい気持ちに満たされ、「明日、ちょっとだけ頑張ってみようかな」と無理しすぎない決心をもたらしてくれます。
引用文献:あたらしいアロマテラピー事典(著 木田順子)・香りの「精油事典」(著 太田奈月)エッセンシャルオイル家庭医学事典(Roger M.Rutz/Etsuko Kobira Rutz
コメント