お世話になっている体操教室では、精油とココナッツオイルを混ぜたオイルで、セルフトリートメントを行っています。今回は、ドテラのイランイランという精油を使い自分でフット&レッグ&ハンドトリートメントをしました。エキゾチックな香りにリラックスすることができました。イランイランについて調べてみました。
印象に残ったことは👇
イランイランは眠っている潜在意識のハートに火をつけ、才能を開花してくれる香り…慌ただしい日常で、ふと立ち止まって、自分を見つめ直す時間も必要ですよね。そんなときに使ってみたいです。(イランイラン1滴+オレンジ・スイート3滴→軽やかになるおすすめの組合せ)
植物としての特徴
フィリピン、インドネシアなど東南アジアから、セイシェル、マダガスカル、コモロ諸島まで広く分布する熱帯樹木で、20mほどに成長します。美しい黄色の花を咲かせ、強く特徴的な香りを風に乗せて遠くまで漂わせます。近くで嗅ぐとあまり良い香りではありませんが、遠くから風に乗って運ばれる香りは素晴らしいものです。自由に巻き上がる花の形は「自由/開放」をイメージさせ、南国らしくのびのびと大らかで、どこかエキゾチックな雰囲気を醸し出しています。また、枝からうつむくように開くイランイランの花の姿は女性が男性を誘っている姿のようにも見え、セクシーです。
精油の特色
濃厚で甘く、華やかでフローラル&トロピカルな香り。南国の、花と納得の香り。エクストラは完熟バナナを思わせるフルーティーで芳醇な香りで、サードは、ややスパイスが強くなり、クールなイランイランといった感じになります。
一番搾りの精油が最も高品質で、イランイラン エクストラの名前で知られています。イランイラン エクストラと、グレードの低いものとでは成分の比率も変わってきます。イランイラン エクストラは、花特有の甘さをもつリナロールとエステルを豊富に含むため、華やかで、トロピカル、フルーティな香りが鼻に抜けるのが特徴です。イランイラン サードはセスキテルペン類が多くなり、呼吸器や炎症には効果が高くなりますが、花らしさがなくなり、少しスパイシーさが出ます。サードだから必ず悪いというわけではなく、成分を知ってい使い分けてみるといいでしょう。
精油の安全性
敏感な肌を刺激する可能性があります。また、高い濃度で用いると頭痛、吐き気などをもよおる可能性もあるため低濃度で使用すること。使用時間にも注意すること。
精神的アプローチ
女性性を解き放ち、喜びや官能的な高揚感、安心感、受容性を与えてくれる香りです。催淫効果もあるといわれ、ロマンティックな雰囲気をつくるときの芳香浴にも適しています。怒り、不安、ショック、パニック、イライラなど、さまざまな負の感情のしがらみから解放してくれます。日本人が南国に行くと大胆な行動力がつくように、イランイランの香りはどこか遠く、南国に脳内旅行している気分にさせてくれ、いい意味で現実逃避をさせてくれ、非日常の気持ちとムードに浸らせてくれます。軟膏クリームをつくって持ち歩き、ふと落ち着きたいときは使用すると良いでしょう。
身体的アプローチ
速い心拍数をスローダウンさせ、過呼吸や高血圧にもよいとされます。浅い呼吸を楽にするだけではなく、のどの炎症などを鎮めることも期待できます。デコルテへのやさしいトリートメントがおすすめです。ホルモン調節作用があり、女性系トラブルはもちろん、男性のインポテンツや不感症にも作用します。仙骨を中心とした背中へのアプローチが良いです。ただし、催淫効果があるので、男性への仙骨アプローチは控えておきましょう。フェイシャルでは、脂性肌・混合肌の皮脂分泌を調整してバランスをとってくれます。ラベンダーと1:1でブレンドオイルを使って、フェイシャルマッサージがおすすめです。
利用の仕方
- 主な使用法…芳香浴、沐浴、ボディートリートメント、スキンケア、ヘアケア
- 単体での活用例…緊張しやすいときはティッシュペーパーに1滴つけて吸入
- ブレンドアドバイス…複雑な香りをもち、ブレンドが楽しい精油。甘さをさらに強調したいときは花系、甘さをやわらげたいときには柑橘系。香辛料系とも好相性。
- ブレンド例…
- イランイラン1滴+ジャスミン1滴→深みのあるゴージャスな甘さ
- イランイラン1滴+オレンジ・スイート3滴→軽やかになるおすすめの組合せ
- イランイラン1滴+ブラックペッパー1滴→香りが良いのはもちろん体も温まる
イランイランにピッタリな人は…
◇やりたいことに蓋をしない欲望に忠実な女性◇
自分らしくいることで最も輝くはずと思う女性がいます。そんな方には芳醇なイランイラン エクストラの香りで魔法をかけます。あなたらしくいることが原動力で最も美しい魅力を放つのに、抑えてしまうともったいないと思ってしまいます。イランイランはそんな眠っている潜在意識の♡に火をつけ、才能を開花してくれることでしょう。いい意味で、土足で入り込み埋もれている才能を掘り起こしてくれる積極性のある香りです。イランイランがもつ欲望の中には、金銭欲や所有欲はありません。「心地よくなりたい」「おいしいものが食べたい」「満たされたい」「結ばれたい」といった、動物的な本能から湧き起こる欲求を何より大切にしているのです。仕事や自分の置かれた環境を考えると、ついつい自分の欲望に蓋をして、しなくてもよい我慢をしてしまう人も多いものです。イランイランはそんな「心の蓋」をそっと取り外し、原産地である南国へと導きます。自分を解放し欲望に素直になることで、いかに心と身体がいきいきと喜びに満ちあふれるかをイランイランの香りが教えてくれます。欲望に素直になる喜びを知ることで、やりたいことに蓋をして自分を我慢させていたのは、他ならぬ自分自身であったことに気づくでしょう。


♢『アート』と『サイエンス』の両面から深く学び理解する 香りの「精油事典」 著 太田奈月
♢おもしろくて役に立つ あたらしいアロマテラピー事典 著 木田順子
から抜粋させていただきました。
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